ナースの仲間 多職種連携の大切さ(きらり看学生 2025・2026年 12・01月号より)

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ナースの仲間 多職種連携の大切さ(きらり看学生 2025・2026年 12・01月号より)

2025.12.26

私たち看護師は、患者さんが安心して次の療養生活ができるために、さまざまな職種と関わり連携しています。
今回は、メディカルソーシャルワーカーをご紹介します。

東神戸病院
地域連携相談室
メディカルソーシャルワーカー
松本 圭太さん


東神戸病院でメディカルソーシャルワーカー(以下、MSW)をしています。
松本です。
現在地域連携相談室で働いていますが、そこには看護師4名、MSW3名、事務1名の8名で業務を行っています。

その中で私たちMSWは、生活相談や退院支援を行っています。
生活相談とは文字通り生活を行う中での医療や介護に関する悩み、疑問に対する相談にのることで、とくに経済的な困難さを抱えた方や家族・友人など頼れる人がいない、もしくは少ない人たちであっても、安心して生活ができるよう、ともに考え、必要な支援が受けられるよう支援をしています。

ある若い方から「足の痛みがあり受診したいがお金がなくてどうしたらいいのか困っている」と相談の連絡がありました。
看護師とも相談し、医療費の支払い方については相談に乗るので受診に来てくださいと伝え、受診につながったことがありました。

診察の結果、専門病院での治療が必要な状態であることがわかり、本人や自治体、紹介先の医療機関と医療費の支払いの方法について相談し転院されました。
専門病院を退院した後、当院へ治療費の支払いに来られた時「いくつか病院へ相談したんですが、お金がないと診れないと言われたんです。受け入れてくれて助かりました」と話してくれました。

私たちMSWは医療現場で、直接治療や処置ができる立場ではありませんが、医療を受けたい人が安心して病院にかかれるお手伝いをしています。
それには医師、看護師、自治体、他の医療機関、介護事業所などと連携・相談は欠かせません。
治療が遅れることは、回復を遅らせたり、治療のタイミングを損なったりすることにつながります。
健康だけではなく命を失うことにもつながります。
そういう意味でも重要な仕事をしていると思っています。

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