放射線科は、単純X線写真からCTなどの最先端のX線画像診断や、超⾳波や核磁気共鳴を使った侵襲性の少ない画像診断、および透視画像誘導下で⾏う局所治療(IVR:インターベンショナルラジオロジー)を⾏うところです。
放射線科は、「放射線科理念」の下で診療放射線技師が、医師の指⽰のもと看護師や幅広い職種と密に連携をとり、患者様のための画像情報の提供に⽇々取り組んでいます。
X線撮影装置 東芝社製KXφ-32S ×2台[2009年5⽉に更新]
CR(Computed Radiography)システム
富⼠フイルムメディカル社製PROFECT/XL-2[2008年12⽉に更新]
⼀般撮影とは、X線を⼈体に照射し、それをIP(イメージングプレート)に記録させ読み取り装置で画像化して、病気やけがの診断に役⽴てる検査です。
当院では、⼀般撮影はデジタル化されており、コンピュータによる画像配信システムにより、診察室で画像をみることができます。
乳房撮影(マンモグラフィ)装置
HOROGIC社製 LORAD M-Ⅳ [2004年5⽉に更新]
乳房撮影(マンモグラフィ)は、乳房を直接装置(圧迫板)で挟んで圧迫して撮影します。厚みのある乳房をできるだけ均⼀に広げることで、精度の⾼い診断ができ、また薄くすることで被ばく線量も軽減できます。
当院では、安⼼して検査を受けていただけるように、⼥性技師(マンモグラフィ撮影認定技師)が撮影をすべて担当しています。
(マンモグラフィ検診施設認定を取得)
⾻密度測定装置 HOROGIC社製 QDR4500C
[1996年6⽉に導⼊]
[2011年1⽉にバージョンアップ]
測定部位:腰椎、⼤腿⾻、前腕⾻
⾻密度の減少を早期に発⾒し、治療を⾏うため2種類のエネルギーレベルのX線の透過率の差を利⽤し測定する(DXA法)精度の⾼い⾻密度測定装置で、⾻粗しょう症等の診断に活⽤します。
X線透視撮影装置(Digital Radiography)
フルデジタルX線透視撮影システム
⽇⽴メディコ社製 mediates FIT DRシステム[CLAVIS 1000] [2004年5⽉・更新]
胃透視検査・注腸(大腸)検査・DIC(胆嚢胆管造影法)・VF(嚥下造影)
バリウムを使った胃透視検査および注腸検査は、検診から手術の術前検査まで幅広く行っております。
IVR対応 多⽬的フルデジタルX線透視撮影システム
⽇⽴メディコ社製 Prius-C Ergo DRシステム[CLAVIS1000]
[2004年5⽉・更新]
⾃動注⼊機 MEDRAD社製 Mark V ProVis
ERCP(内視鏡的逆⾏性胆管膵管造影法)・ERBD(内視鏡的逆⾏性胆道 ドレナージ)・EST(内視鏡的括約筋切開術)・PTGBD(経⽪的胆嚢ドレナージ)・TAE(経カテーテル動脈塞栓術)など 消化器系を中⼼としたカテーテル治療や内視鏡を⽤いた特殊な処置やペースメーカー挿⼊などを⾏っております。
MRI装置 GE社製 Signa HDxt 1.5T Optima Edition
[2012年3⽉ 更新]
⾃動注⼊機 根本杏林堂社製 Sonic Shot GX
専⽤コイル ヘッドコイル、3インチ円形コイル、5インチ円形コイル、 GPフレックスコイル、ヘッドネックスパインコイル、12chボディアレイコイル、HDブレストアレイコイル、HDショルダーコイル、HDリストアレイコイル(⼿⾸専⽤)、HDニ-アレイコイル
MRI検査とは⼤きな磁⽯のなかで核磁気共鳴現象を利⽤して⼈体のなかの断⾯図を画像化します。そのために被ばくの⼼配はありませんが、体内に⾦属があるなど次の項⽬に当てはまる患者様は検査できない場合がありますので、ご相談ください。
・⼼臓にペースメーカー、ステント等がある⽅
・⼈⼯内⽿が⼊っている⽅
・⼿術で⼈⼯関節、針⾦、脳動脈瘤クリップ等の⾦属が体内にある⽅
・閉所恐怖症など狭いところが苦⼿な⽅
・妊娠中、またはその可能性がある⽅
・⻭の矯正やインプラントをされている⽅
・⼊れ墨、デザインタトゥーを⼊れている⽅
X線CT装置
東芝社製マルチスライスCTシステム「Aquilion 64」
[2011年5⽉・更新]
⾃動注⼊機 根本杏林堂社製 DUAL SHOT GX
ワークステーション AZE社製AZEバーチャルプレイスLexus64
富⼠フイルムメディカル社製 3次元画像解析システムボリュームアナライザー SYNAPSE VINCENT
0.5mmスライス×64列マルチスライスCTにより、⾼分解能 で⾼速スキャンが可能です。1回の息⽌め
で、胸部から⾜先 までなど広範囲の撮影ができます。⽴体的(3D)画像の再構成により、より多彩な画像情報を提供することができます。
最新のワークステーションにより、⾎管や⾻、臓器を部位別に⽴体的に合成でき、断⾯画像で分かりにくい患部も観察しやすくなります。⼼臓の撮影(冠動脈CT)や⾎管の造影検査も⾏っています。
画質が向上し、1回の撮影データを多⽤途に使⽤できるため、追加撮影がなく被ばくが軽減されています。
東芝社製 Aplio XG
[2007年6⽉・更新]
GE社製 LOGIQ S8
[2012年6⽉・更新]
GE社製 LOGIQ e
[2012年6⽉・更新]
超⾳波検査は、⼈の⽿に聞こえる範囲より⾼い周波数の⾳波を⼈体に当て、画像を構築し臓器を観察します。よってX線の被ばくはありません。
放射線科では腹部(肝・胆・膵・腎・脾・消化管)、甲状腺、表在を中⼼に検査を⾏っています。救急室やベッドサイドで素早く検査ができるように軽量なノート型GE社製LOGIQ-eを導⼊しました。午前と夜間は外来患者様、午後は造影剤を使⽤した造影検査や⼊院患者様など、1⽇を通して検査予約が可能な状態です。
近年は、腹部臓器と併せて消化管の観察も⾏っており、炎症性疾患の診断や、腫瘤性病変の早期発⾒に努めています。(超⾳波検査⼠2名在職)