8月2日は、東神戸病院、東神戸医療互助組合、神戸医薬研究所、地域福祉会あぁす主催の盆踊りでした。コロナ感染拡大の時に中断していた時期もありましたが、今回は33回目です。
今年も、「雨の神公園」に狭しと、たくさんの方が参加してくれました。医局は「かき氷」をしたのですが、作る機械は手動式でして・・筋肉痛で診療に影響が出るかもしれません?
医局の連係プレイもなかなかのものでした。盆踊りが終わった後は、なんだか「みんなでやった!やりきった!」みたいな達成感がありました。
そして・・会場では、多くの方から、声をかけていただきました。地域の患者様、大学時代に一緒に活動した看護師さん、以前過労死についていっしょに仕事をした弁護士さん。そして・・なんと、中学高校時代の同級生も4人も、川西から駆けつけてくれました。私自身、ほとんど同窓会なるものに参加していませんでしたから、かれこれ45年ぶりぐらいでしょうか?しかし、不思議なもので一言話せば、高校時代に戻るものですね。実は「病院のFB」がつないでくれた再会でした。
「盆踊り」というと思いだすのは、ずっとむかし東神戸病院の有名な(?)患者様の「武じい」(仮名)のことです。体調崩して、何度も入退院を繰り返していましたが、病院の行事には必ずその姿を見ます。「盆踊り」「餅つき」には、かならず「武じい」の姿がありました。「盆踊り」前に体調を崩して、入院となったとき。私が冗談で「盆踊りが近いし、盆踊り武じい抜きでは始まらないから・・入院しましょう」といったことを冗談とは思わず、後で看護師さんに、「今回は『盆踊り入院』らしい」と話していました💦(くわしくは拙著「H病院物語~わたしのであった素敵な人たち~」に書いています)
武じいは、盆踊りに来ても、踊るわけでもなく、誰かと話をするわけでもなく・・片隅でぼ~としているか、何かを食べていました。多分あの雰囲気が好きだったんでしょうね。
そして、もう一人、数年前になくなった私の先輩医師O医師のことです。「盆踊り」のときは、なぜかいつも鉢巻をして「焼きそば」をつくっていました。
武じいもO医師も、今はいません。しかし・・盆踊りの「焼きそばを焼いている人」は、時に「O医師か?」と錯覚しますし、たぶん古い職員は、にぎやかな人に交じって、あるいは片隅に武じいがいるような気になっているのではないでしょうか?
もともと「盆踊り」は、「ご先祖様の霊をもてなし、一緒に過ごして送り出す行事」なんですね。やはり、「武じい」「O医師」もどこかにいたのかもしれません。
もともと、昔は盆踊りなどの祭りは気乗りがしなくて、ほとんど参加もしていませんでした。しかし患者さんにとっては、あと何度あるかわからない機会。それを大切にしたいと思います。そして、多くの人と出会えたり、多くの人の魂に触れることができる機会。そう考えると・・とても大切な行事ですね。平和で毎年盆踊りができることを祈りながら・・。