7月25日に、「医局総会」が開かれました。これは、年に1回行う会議で、医局長の選出や、それぞれの医師の役割分担の確認、そして医局としての、1年間の活動のまとめと、これから1年間の計画などを確認するものです。今回は2部で、「SWOT分析をとおして、病院と医局の課題を探り今後の戦力を練る」という中身で行いました。
SWOT分析は、ご存じの方も多いと思いますが・・S(Strength=強み)、W(Weaknesses=弱み)、O(Opportunities=機会、T(Threats=脅威)をできるだけ出し合い、それぞれの組み合わせで戦略を考えるというものです。たとえばSO戦略(強み×機械)とは強みを活かして機会を活かす戦略のことになります。
ちなみに・・わいわいがやがや・・以下のような図になりました
S(強み) ・共同組織(友の会)がある ・在宅医療の展開(24時間対応) ・在宅患者の入院のしやすさ ・法人内に訪問看護ステーションがある ・緩和ケア病棟がある ・リハビリテーションに定評あり ・総合診療プログラムを持っている ・common diseaseに対して医療の質の追求 ・夜間診療をおこなっている ・CTやMRIなどの検査が可能 ・無料低額診療制度を活用している ・オープン講座など「地域密着型の病院」 ・安全意識が高い ・職種間の垣根が低い ・困ったときに助け合える ・駅近 |
W(弱み) ・医師の、看護師の確保が大変 ・リニューアルを控えている ・「在宅医療」などのアピール不足 ・坂がある ・駐車場がない ・耳鼻科や皮膚科などの専門科がない |
O(機会) ・高齢化が進み、医療介護ニーズは増大する ・近くの商業施設のリニュアル |
T(脅威) ・人口減少 ・診療報酬の低さ ・物価高騰 ・近隣の医療機関の状況 (競合する医療機関の移転や増加) |
※common disease … 一般的な病気
S(強み)が沢山でてよかったと思います。多くの医局員が、病院や医局の「強み」を実感してくれているといえますから。ただ、これは、私たち自身から見ての意見なので、客観性は乏しいかもしれませんね。これから、出た意見をもとに、よりよくするための戦略を考え実践していきたいと思います。
T(脅威)に「近隣の医療機関の状況」をあげていますが、本来は医療は公共性があるもので、協力して地域に貢献することができるのが重要ですね。地域の中の医療機関、介護施設などと協力して、この地域がさらに住みやすくなるようにしていきたいと考えています。