東神戸病院では2010年から循環器疾患の学習会EKCCを行っています。コロナ禍の時にしばらく中断していましたが年に2~4回行ってきました。
8月23日(土)、第37回EKCCを開催しました。今回のテーマは、「その症状はもしかして?~ACS(急性冠症候群)を見逃すな!~」でした。
ACSは聞きなれないかもしれませんが、心筋梗塞なら知名度は高いですね。ACSは心筋梗塞を含む(同じような)病態で、早期診断・早期治療が重要です。でも・・患者さん皆さんが、典型的な症状で来院されるわけではないですよね。「心窩部(腹部)痛」、「喉の痛み」、「息切れ」・・様々な症状で来られます。その中で、いかに正確な診断をしていくのか症例を通じて学んでもらう内容でした。
おもに職員向けの学習会ですが、医師、看護師だけでなく事務の方にもわかりやすい内容にしているつもりです。そう・・やはり、原点は「集団で守る安全」ですからね。
当日は、いつもよりやや少なく20名程度の参加でしたが、医師、看護師、リハセラピスト、薬剤師、栄養士、医療事務のスタッフの参加があり、またいつものことながら・・今はほかの病院や施設で働いているOBも参加してくれました。そして・・ここ数回は、医学生や予備校生、高校生も参加してくれています。
今回参加してくれた、予備校生、高校生は、びっくりするくらいレベルの高い質問をしてくれました。
いやぁ、日本の未来も明るいですね。
実は、9月20日に予定している「東神戸病院オープン講座」は「こんなときどうする?~心臓や脳の病気の話」は、今回のテーマと裏表になります。今回のテーマは医療者が注意すべき視点ですが、次のオープン講座は患者さん、地域の方々が、自分の身を守るための視点をお話しするつもりですよ。