東神戸病院では9月21日(日)、6年ぶり4回目となる映画上映会を開催しました。上映作品は、笑って泣けるヒューマンドラマ『オケ老人!』。世代を超えた人々が音楽を通じて心を通わせる物語は、多くの方に共感を呼ぶ内容でした。
当日は103名が参加し、送迎車6台を運行して地域の方々をお迎えしました。会場では職員30名が、送迎・会場設営・受付・案内などを分担しながら、一緒に映画を鑑賞。上映後には、参加者同士で感想を語り合う「茶話会」を行い、映画の余韻を共有しました。単に観るだけで終わらず、互いの思いを語る場を持つことこそ、この上映会の大きな魅力です。
茶話会では、なんと30年ぶりの再会を果たされた方があり、また100歳を超えてなおピアノを弾けるという参加者のお話に、会場全体が驚きと拍手に包まれました。こうした交流は、孤独が健康に悪影響を及ぼすとされるなか、地域と人が集まる“つながり”の大切さを改めて感じさせる瞬間でした。さらに、ボランティアとして医学生と外来患者さんも協力してくださり、椅子の移動や案内に力を貸していただきました。
今回の作品『オケ老人!』は、世代間に生じる葛藤をユーモラスに描き、人々が心を通わせながら共に歩む姿を描いたヒューマンドラマです。その内容は、この上映会と茶話会の場そのものと重なり、まさに「地域のつながりを育む病院」でありたいという思いを実感できる場となりました。
東神戸病院は、国際的な健康増進活動「HPH(Health Promoting Hospitals)」に加盟し、医療だけでなく文化や交流を通じて、住民の皆さまの健康づくりに取り組んでいます。これからも病院が地域のつながりの場となり、健康と幸せをともに育んでいけるよう努めてまいります。