
職員対談シリーズ:ケアのまなざし 仕事はちがっても、思いはひとつ
~医療事務×リハビリスタッフが語る「支えるということ」~
🌸 第3部 印象に残った患者さん
日々の仕事の中で、忘れられない患者さんとの出会いがあります。
その時間が、医療者としての“原点”になることもあります。
最終回は、そんな心に残るエピソードを通して、“支える”という仕事の本質をたどります。
吉延(医療事務課)
「入職して間もない頃、認知症の症状があり、一日に何度も来院される患者さんがいました。
最初はどう対応したらよいのかわからず戸惑うことも多かったのですが、やり取りを重ねるうちに、その方の世界を少しずつ理解できたような気がしました。
ニュースや本ではわからない、“人と関わること”の奥深さを実感した経験でした。」
西土(リハビリテーション科)
「私も、リハビリを通して印象的な経験があります。
大きなけがをされた患者さんとご家族を支える中で、“また元気になってほしい”という強い思いを、医師や看護師ではなく、理学療法士の私に真剣なまなざしで語ってくださいました。
そのとき、生活を支えるリハビリの意味を深く実感し、あの経験が今の自分の原点になっています。」
立場はちがっても、“支える”という思いはひとつ。
患者さんとの出会い、そしてご家族との関わりが、私たち自身の姿勢や心を育ててくれています。
その小さな気づきと寄り添いの積み重ねが、東神戸病院のあたたかさをつくっています。
✨ 次回予告:新シリーズ「診療検査技師×メディカルソーシャルワーカーが語る“患者さんの目には見えないものを読み取る”」
検査データや画像の“数値の裏側”にある思い、
そして患者さんの“声にならないサイン”をどう受け止めるか――。
次回は、診療検査技師とメディカルソーシャルワーカーの対談をお届けします。