
東神戸病院の東側の壁に新しい横断幕が登場しました。その前は、「ロシアはウクライナから撤退を!」と戦争反対の横断幕でした。これもとても大切なことですよね・・しかし、戦争はまだ終わりは見えず、時間が経過する中、横断幕も色あせてしまい目立たなくなりました。
新しい横断幕は、「無料低額診療事業」「差額ベッド代ゼロ」「訪問診療に対応しています」の3点を知らせたものです。
今、経済的な理由で、受診を差し控えそのために手遅れになる人もいます。日本では生活保護基準でも、生活保護を受けていない方がたくさんおられます。日本の生活保護捕捉率は20%以下で先進国の中で最も低くなっています。
生活保護の捕捉率とは、生活保護制度の対象者の中で実際に受給している人の割合を示す指標です。無料低額診療事業は、一定の経済的な困難を持った方の自己負担分を無料または減額する制度です。多くの方に知っていただき、利用していただきたいと思います。
また、多くの病院は個室などには部屋代を別に請求しています。通常、1日1万以上はしますから入院期間も考えるとかなりの額になります。東神戸病院はホスピスを含め、すべての病室で部屋代はいただいていません。
また、高齢化が進む中で、通院がむつかしくなるかも増えてきています。そうした方には訪問診療を積極的に行っています。アクセスの問題で病院に通院できなくなることがないようにすることは重要です。ただ、訪問診療の場合、どうしても外来通院より医療費は高くなります。これも、いろいろな制度の適応になるかどうかを考えて、ご本人の負担を軽減できるようにはしていきたいと考えています
誰もが、病気になったときに安心して医療機関に受診できる。患者さんには常に人間としての尊厳と、差別のない安全で最善の医療を受ける権利があります。でも、そうなっていない現実がある中、そうした社会を目指すこととともに、今医療機関として何ができるか?を考えていくことも大切ですね。
