診療検査技師 × MSWが語る「患者さんの目には見えないものを読み取る」
※MSW=メディカルソーシャルワーカー
患者さんの不安は、いつも言葉になるとは限りません。
表情や沈黙、そして数字の裏にある「暮らし」に、私たちは日々向き合っています。
「目に見えない不安」は、表情と沈黙にあらわれる
佐々木(検査技師):患者さんの「目に見えない不安」に、どんなきっかけで気づくことが多いですか?
松本(MSW):まず「目に見えない不安って何だろう」と考えるところからですね。言葉に出さない不安、表情や声のトーン、受け答えの間から「困っているのかもしれない」と感じることが多いです。
佐々木:相談内容には、傾向はありますか?
松本:大きく二つあります。病気で体の力が弱ったあと、どう生活していくかという不安と、医療費や生活費などお金の不安です。特に気になるのは、不安を言葉にできない人。発信できる人は支援につながりやすいですが、出さない人ほど、こちらから丁寧に拾い上げる必要があると感じています。
検査室で出会う「声にならないサイン」
松本:検査中に感じる「声にならないサイン」はありますか?
佐々木:表情や会話から感じる不安もありますし、検査結果そのものが示すサインもあります。胸の痛みを訴えて来られる方もいれば、本人は気づいていないのに心拍数が高い、不整脈が出ていることもあります。
松本:その場合はどう対応されるんですか?
佐々木:すぐに医師へ連絡し、「動かないでくださいね」と安全確保を優先します。看護師とも情報共有します。平気そうに見えても実は危ない。検査室には、見た目だけではわからない瞬間が確かにあります。
仕事はちがっても、見つめているのは患者さんの「これからの生活」。
沈黙や数字の奥にある不安をつなぐまなざしが、チーム医療を支えています。
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