
動脈硬化の治療の考え方の中に、「The Lower ,The better!」という言葉があります。
これは、血管系の病気(心臓や脳)には悪玉コレステロール(LDLコレステロール)をできるだけ減らした方がいいという考え方です。「低ければ低いほどいい!」
頸動脈にプラークのある私も、しっかりコレステロールを下げる薬を飲んでおります。
さて、いよいよ年度末です。この時期病院では1年の振り返りをし(総括)、次年度の計画(方針)をたてます。そこでは、スローガンがあり、総論があり、各論があります。
最近になって、こうした方針などの討議をしている時に、よく聞く言葉があります。
「そんな長い文章、誰も読みませんよ!」
わたしから見たら、決して長くない文章なんです。中身の論議より、長さの論議になり、方針を作る人は、内容よりも長さを気にするようになったりしています。
The Shorter .The better?・・これは私の疑問です。
たしかに、読まれないと意味はないですが、あまり短すぎると、その分の裏にある内容まで伝わるのか?本を読まない人が増え、映画を早送りで看る人が増えているといわれていますが、じっくり考えることも少なくなり結論を先に読む人も増えているといわれています。動画も内容よりも短くてインパクトのあるものが、再生されているのでしょう。
無駄に長くする必要はありませんが、ある程度の内容は盛り込まないと伝わりません。病院全体で言うと、それを誰が、全スタッフに伝えるか?伝え方も問われていると思います。
こうした風潮は、社会全体が退化していくことと思えてくるのは、私が昭和だからなのでしょうか?
この文章も長くなってきました。最後まで読んでくれるかな?
もし興味がある方は、「映画を早送りで観る人たち」「本を読めなくなった人たち」(ともに稲田豊史)を読んでください。