
看護助手の仕事は、患者さんのすぐそばで日常を支えることです。
移動、食事、清潔ケア、環境整備。
その一つひとつの場面には、医療者としてだけではない、人と人との関わりがあります。
この回では、金澤さんが患者さんとの関わりの中で大事にしていることを語りました。
遠山院長
患者さんとの関わりで、大事にしていることは何ですか?
金澤看護助手
私は人が好きなので、まずその人のことを知りたいと思っています。
少しきっかけがあると、患者さんはいろいろなことを話してくださるんです。
昔のこと、ご家族のこと、ときには愚痴もありますけど、それも含めてその方の大事な人生ですよね。
特にお風呂介助のときは、普段よりも本音が出やすい気がします。
リラックスされるのか、いろいろお話ししてくださいます。
歌の好きな患者さんと一緒に歌ったこともありますし、戦争中の食べ物の話を聞いて、「そんな時代を生きてこられたんだな」と学ぶこともありました。
年上の方のお話は本当に大切で、私自身が勉強させてもらっています。
ただお世話をするのではなく、その方の話を聞いて、その人を知ろうとすること。
それが私にとっては大事な関わりです。
遠山院長
そういうふうに聞いてもらえるからこそ、患者さんも話しやすいんでしょうね。
金澤看護助手
そうだとうれしいです。
話してくださると、その方のことがもっとわかりますし、私も仕事がますます楽しくなるんです。
体力的にしんどいこともありますけど、それ以上にやりがいがあります。
患者さんにとって安心できる関係は、何気ない会話の中から生まれることがあります。
話してもらえること、知ろうとすること、その時間を一緒に過ごすこと。
金澤さんの言葉から、日常のケアの中にある深い力が伝わってきました。
次回・第4部では、遠山院長が語る「看護助手という存在の大きさ」をお届けします。