
医療の現場では、診断や評価がとても大切になります。そして、そのためにたくさんの検査があります。血液検査、尿検査、細菌検査、組織検査、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査、上部消化器や大腸などの内視鏡検査・・・いろいろあります。
私自身、診察の現場では、できる限り検査結果は患者さんにお渡ししています。そして、最近では「わたしのカルテ」というものを作って、病気の経過、既往歴などとともに検査結果も綴れるようなものを患者さんに普及しようとしています。
H病院以外の病院で検査を受けられた方が、私の診察にきたときに検査結果をコピーさせていただきますが、病院によっては検査結果を口頭のみで説明し渡されないこともあります。患者さんの情報をまとめて保管することは、患者さん自身の安全にもつながりますし、無駄も省けます。そして何よりも「検査結果は患者さんのもの」だと思うのです。
ただ、私が入院中も、こちらからお願いしないと検査結果はもらえないことがありました。
また、医療においては、病状説明や治療方針の検討など、医療者と患者さ・家族が『面談』は欠かせません。私も入院前・入院中に、何度か家族を含めた『面談』がありました。家族を含めた面談の時、医師は、わたしより家族の方に向かって説明していました。私が医療者だから・・なのか?この時はそうだったのかもしれません。しかし・・私にとっては、自分のことなんですけどね。
よく医療者は『面談』のことを「ICする」なんていう人がいます。IC=Informed Consent「十分な説明を受け、患者がそれを理解したうえで同意すること」ですので、これ自体間違っています。ICの主体は患者さんなのです。もしあえて使うなら「ICを得る」ということになるでしょうか?また、一方では『面談』のことを「ムンテラ」という人もいます。ムンテラ=Mundtherapie(和声ドイツ語) 直訳すると「口で治療」となり、なにか「口先だけの治療」のようで不適切に思えます。やはり、基本は『面談』だと思います。
私自身、若手の医師と一緒に『面談』に入ることが時にあります。患者さんご本人も同席していただき家族とともに『面談』することもありますが、ときに医師が話をする直接の対象が家族になってしまうことがあります。これは、やはりおかしいと思います。自分の子との説明を受け、自分の治療などを考えるわけですからね。やはり『面談』の主人公は患者本人であるべきですね。
(このシリーズはこれでいったん終了します。お付き合いいただきありがとうございました)
