東神戸病院ニュース　VOL.207-４　『第５回東神⼾病院オープン講座 こんなときどうする！？〜⼼臓や脳の病気の話〜』

東神⼾病院は、地域に開かれた病院の取り組みの⼀つとして、2024年11⽉から 「東神⼾病院オープン講座」を開催しています。⼟曜⽇の午後の時間、外来フロア で⾏っています。
  9⽉20⽇は、第5回⽬を開催しました。テーマは「こんなときどうする！？〜⼼臓 は脳の話」でした。「あ、胸が痛い！」「頭痛がする！」・・こんなことを経験した⼈ も少なくないと思います。こんな胸痛は特に危険、こんな症状は脳梗塞の可能性が ⾼い！怖い症状の⾒分け⽅などをお話しさせていただきました。そして、「こんな場 合はすぐ救急⾞を依頼したほうがいい」場合も説明しました。救急⾞を呼ぶのは躊 躇しますよね。でも・・こうした症状は迷わず救急⾞をということがあります。と いうのは、⼼臓や脳の病気では、発症から治療までの時間がとても重要だからで す。まさに・・「早ければ早いほど、よい」のです。
　また、動悸や、息切れなどにつ いても、どんな病気の可能性があるのか？のお話しもしました。動悸には、不整脈 が関係することが多いのですが、⼼配いらない不整脈と、急いで治療をしないとい けない不整脈、そしてAED（⾃動体外式除細動器）にも少し触れました。 当初、参加者は50名までかな？と考えて、資料は50部⽤意していたのですが、な んと・・その倍以上104名の参加で、あわてて資料を作りました。おそらく、皆様が 聞きたい内容とマッチしたのだと思います。講義の途中で、雑談タイムを設けて、 周りの参加者と⾃分の経験なども話してもらいました。そのあと、参加された⽅か らもご意⾒をいただきましたが、「ご⾃分の不整脈の経験」「ご家族が脳梗塞になっ たときの話」などがありました。「AEDの使い⽅の講習会を開いたら？」という貴重 な提案もいただきました。こうした参加者との近さも、この「オープン講座」の魅 ⼒と⾔えます。あまりたくさんの⼈数だと、PowerPointが⾒えにくかったり、講義 の声が聞こえなくなる⼈がでないか⼼配で・・今後、 会場の⼯夫が必要になるかもしれません。 ただ・・その距離の近さは、これからも⼤切 にしたいですね。
　今後も、定期的に開催して いきます。正しい知識を⼀緒に学ぶことや、 できれは、倫理的な課題（例えば尊厳死）な ども⼀緒に考えられるようなものになればい いと考えています。地域の皆様に、ぜひご参 加いただきたいと思います。